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妊娠に伴う腹直筋離開に対するエクササイズの論文

オーストラリアは冬が近づいていて日々寒くなっております。

しかしながらブリスベンはクイーンズランド州で、シドニーより約1000km北に位置しているのでまだ暖かい方です☀️

でも朝の最低気温は7度、昼の最低気温は23度です。

寒暖差が激しく、その辺は日本人には堪えます。(北国出身の方はへっちゃらなのかもしれませんが)

夜はジャケット、昼はTシャツみたいな感じです。

皮膚か筋肉か脂肪が厚いのか、オーストラリア人は常に半袖の人もいますが、、、笑

そして、私のいえは築50年の古い家で💦

クイーンズランド州の家は湿気を防ぐために風通しがいいように作られているため、寒く感じます。

では本題に入ります。

ここ最近、妊娠中の腰痛、腹直筋離開、尿もれ、産後の乳腺炎等、診せてもらう機会が多くなってきております。

その中で、今回は腹直筋離開(腹筋が妊娠とともに伸ばされて開いてしまう)についての論文をご紹介します。

元々、オーストラリアの大学院でインターン時のスーパーバイザーがWomens healthの専門でした。

そのため、産前のピラティス・フィジオ・エクササイズクラスから腰痛、腹直筋離開、尿もれ、産後の乳腺炎等のマネジメントを教わったのが今に繋がっております。整形疾患と共にこういったことも学んでいました。

現在は日本の産科の先生と交流させていただく機会もいただいていますし、患者さんとも関わらせていただく機会もあり、ありがたい繋がりです。今回はここで、論文等まとめていきたいと思います。

腹直筋離開(Diastasis Recti Abdominis)の大きな原因は

妊娠中に「胎児が大きくなるにつれて生じる腹部への負担により腹直筋に裂ける力が加わり、腹部中心の白線と言われる組織が薄くなり、伸びてしまうことで、腹直筋離開が生じる」と言われております。

Radhakrishnan 2019 図2より

日本で産科の先生と話すと

「産めば治る」とか「妊娠しているからしょうがない」というような言い方が多いそうです。

もちろん子宮脱やヘルニアのような場合は手術が必要なこともありますが、

そこでコアエクササイズ(腹横筋)のトレーニングが腹直筋離開をへらしてくれるという論文からオーストラリアでもやられているものを紹介します。

Efficacy of deep core stability exercise program in postpartum women with diastasis recti abdominis: a randomised controlled trial

対象

22-35歳の女性

出産後3-6ヶ月

BMI29以下40人

以上の条件の方を、エクサイサズグループ20名 と コントロールグループ20名 に分けます

グループ1(エクササイズグループ)

コア+ オーソドックスな腹筋トレーニング

この器具を背中に入れてコアと言われる腹横筋と骨盤底筋の収縮を促します。

血圧計みたいに40mm Hgまであげてそこから少し腹部を引き締め、おしっこを我慢するようにしてもらい6-8mmHgあげてもらいそこを保持します。

その微妙な値が大事と言われております。

Strengthening Transversus Abdominis in Pregnancy Related Pelvic Pain: The Pressure Biofeedback Stabilization TrainingPregnancy related pelvic pain (PRPP) refers to musculoskeletal type of persistent posterior pelvic pain during and after pregnancy with feature of reduced endurance capacity for st…www.ncbi.nlm.nih.gov

3回/週 8週間、このエクササイズを行います

腹式呼吸(diaphragmatic breathing)

骨盤底筋(pelvic floor contraction)

プランク(plank)

等尺性腹部収縮 (isometric abdominal contraction)

+

下の(グループ2と同様)

オーソドックスな腹筋トレーニング

それぞれ5秒保持で20回3セット

グループ2(コントロールグループ)

オーソドックスな腹筋トレーニングのみ

ペルビックティルト(Posterior pelvic tilt), 

リバースシットアップ(Reverse Sit- Up exercise), 

体幹回旋(Trunk Twist)

リバース体幹回旋(Reverse Trunk Twist)

それぞれ5秒保持で20回3セット

結果

へそ上4.5cmの腹直筋離開の距離

エクササイズグループでは

介入前28.35mm 

介入後20.05mm(8.3mm改善)

コントロールグループでは

介入前28.5mm 

介入後23.65mm(5.1mm改善)

グループ間でも優位にエクササイズグループの方が減少しているとのことでした。

他にもQOLがエクササイズグループの方が優位に改善しています。

エクササイズで全てが変わるわけではありませんし、日常での注意点等もありますし、医師との連携も大切なのはいうまでもありませんが、積極的な介入はメリットがあるので安全により良いものを取り入れていけたらいいのではと思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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