睡眠中、寝返りした時に、胸の激痛で目が覚めました💦
‘胸が痛い’
胸が苦しい’
えっ??
心筋梗塞???😵
息を吸うと痛いけど、心肺機能は大丈夫そう。。
左腕周辺の痺れなどはない。
まだ年齢的にも早いはず、、
恋?
40歳手前の白髪混じりのおっさんには、なかなか縁もないので、
まあ違うか。笑笑
よく考えたら、
昨日のサッカーの試合で
185cm100キロくらいの巨漢フォワードに吹っ飛ばされて、右肩というか胸から落ちたなあって。
一応、フィジオの評価を自分自身で、、
息を吸うと痛い
くしゃみや咳は、本当にシャープな痛み
胸の前の心臓近くに圧痛あり
肋間の筋肉も少し痛みがあるが
より4番目、5番目あたりの肋骨側面に激痛です。
疑いとしては
1.肋骨の打撲(軽い骨折?)
2.肋間筋損傷
レントゲンの処方をすべきか?
オーストラリアのフィジオは画像処方も仕事の一つなので(職場の、後輩に頼むか)
頭の中でぐるぐると。
ただ、肋骨骨折は折れてても見えにくかったり、、、
(かといってCTで確定診断(250-350ドル)するほどお金をかけても💰
治療はほぼ変わらない。
転移がなければ3週間安静にすれば自然と良くなる疾患。
というわけで、確定診断の画像よりも、
自分で超音波などの治療で安静にしようってことで、
葛山ただいま、
咳やくしゃみ、大笑いすると肋骨の激痛があり
‘痛い痛い痛い’
って叫びながら過ごしています。
次男はパパのその激痛な顔が面白いらしくて、
痛いところを攻撃してきて
‘痛い痛い’
というと
ゲラゲラ🤣と、笑って喜んでいます😊
まあ何がともあれ
肋骨骨折疑い、肋間筋損傷疑いの治療を論文で調べてみました。
2016年に発表された

我々フィジオが診断するときは
1.Likely(可能性が高い疾患)
2.Less likely (可能性が低い疾患)
3.Not to be missed (見逃しては行けない疾患、フィジオ対象でなく、ドクター等に紹介しなければいけない疾患)
この三つを常に考えなくてはいけません。
今回の場合
- Likely (可能性が高い) 肋骨骨折、肋間筋損傷
- Less Likely(可能性が低い) 場所的に胸の側面なので、大胸筋損傷(大胸筋の収縮での痛みなしでクリアー)
- Not to be missed (見逃してはいけない)肺のCollapse (転移のある肋骨骨折(肺に🫁圧迫があるか)息を吸うと痛いですが、息苦しさはあまりないのでクリア、肝臓、膵臓、腎臓の損傷(尿の色や今までの既往、アルコール飲み過ぎ等はないのでクリア)自分が飲む分くらいは大丈夫ということで(最近は記憶をなくすのは気をつけてますのでありません。笑笑🍺)酸素飽和度を指先から測っても99%で、正常範囲なので肺のレントゲンで、collapse の白くなっている等のチェックをしなくてもオッケー。pneumothorax/haemothoraxの危険はなし
この論文からは複数の肋骨骨折に伴う呼吸器の問題、肺炎等が31%に起こる
交通事故由来の4ヶ所以上の肋骨骨折は29%が死亡につながる。
この論文から治療マネジメントとして
計算式が出ていたので訳したいと思います。
Rib fracture score = (breaks × sides) + age factor
肋骨骨折スコア=(骨折の数x数)+年齢指数
数は
肋骨骨折が片方は1、両方は2
年齢指数は
50歳以下:0
51-60歳:1
61-70歳:2
71-80歳:3
80歳以上:4
治療は
上記式からの点数が、
3-6点:step 1
7-10点:Step2
11-15点:Step3
16点以上:Step4
Step 1: 痛み止め(simple analgesics)
アセトアミノフェンまたはパラセタモール
などのよくある痛み止め
Step 2: オピオイド(opioids)
モルヒネなどのオピオイドを体重1キロあたり0.1–0.2 mg
Step 3: 患者さんに合わせて複数のオピオイドの混合
patient-controlled analgesia
Step 4: 胸椎の硬膜外ブロック
Thoracic epidural
というわけで自分は片方だし、痛みがあるのは2部位で、39歳なので
肋骨骨折スコア=Max2x1+年齢スコア0なので
2ポイント。
問題なしということで時間が解決してくれるとセルフ診断
3週間おとなしくします。
というわけで、怪我は嫌ですが🩹早く治してまたサッカーしよう⚽️
10人になってサイドバックながらシーズン初ゴールの代償かな。

読んでいただきありがとうございます。

