最近、日本の療法士の方々とよく話をさせてもらう機会があって、
そこで本当によく聞くのは
‘英語論文を読んで勉強するのが大事なのはわかる’
でも………
‘なにを読んだらいいかわからない。。。’
私も勉強はしたい、でもどうしていいか、
ということで最初は学会参加でした。
日本でも有名な肩のドクターがシドニーに来てくれた時、
当時学生だった自分は妻は日本で働いてくれていて、
4畳の部屋に185cmあるブラジル人とシェアルーム(ベットとベットは50cm)
極貧の中、
ブリスベンからシドニーまで学会のシャツやジャケットを借りていきました。
お金がかかっている分、必死で勉強をし、
そんな状況を知っててか
先生はオペラハウスの前の高級レストランで食べさせてもらったのがいい思い出です。

話を戻すと、若い療法士の方々も勉強はしたい、
でも、どうしたらいいかということでした。
‘はっ’と思いました。
今から15年前、
日本にいた時、
自分は働いていた病院が
毎週オーストラリア人と🇦🇺カナダ人の🇨🇦先生を連れてきてくれていて
その先生たちがとてもフレンドリーでいい先生で、
そんな先生たちから英語を習っていました。

(メルボルン出身で写真はうちの長男)
そんな中、比較的ドクターは海外で発表していました。
自分も海外で発表するために
‘英語の論文を読んで勉強したいなあ’って、
比較的モチベーションは高く、意識高い系でした。
(仕事してサッカーして勉強してあっという間の1日でした)
でも、いざ論文を読むと……
論文には大きく単元に分かれていて、
抄録
イントロダクション
方法
結果
考察
いつも頭から読んで大体3番目の
方法、特に統計のところで全く意味がわからなくなって
続かなくて、
結局何を言っているのかわからなくて、
その後は、サッカーのハイライトを見るようになっていました⚽️
しかも私の英語力のなさをその論文のせいにして、
‘この論文がわかりにくい’
なんて、結論づけてしまう最低なやつでした。
それもそのはず。
統計って、頭のいい人が意味わからない数式を使って
こうだああだと説明している場所なんです。
こんなの日本語でもわからないんです。
そんなとこに時間を使っていたら
そりゃぁ進まないです。
そこでドクターから言われ、
抄録(Abstract)で、面白いかどうかを見てから
内容を詳しく読むようになりました。
これが一つ目の進歩です。
まあこの抄録でも400文字程度ですが、1時間とかかかってました。
(今なら1分くらいなので大きな進歩)
だんだん読むのは早く、読めるようになって、、
というのも、当時は病院の膝チームは朝毎週木曜日、
仕事前に、
医者とフィジオが交互に興味深い内容の英語論文を訳して発表する
という会があったんです。
1番のボスのドクターが朝ごはんを用意してくれて、食べながらやるというもので、
そのボスがアメリカの🇺🇸ボストンの超有名大学に留学していた時に、
当時のボスがそうしてくれてたみたいで、日本でもやってくれてました。
仕事してても、当時は無駄遣いも多く、
お金のなかった自分はその朝ごはんが嬉しくて出たのが最初でした。
動機はさておき、
その論文からみんなで臨床に取り入れられることは取り入れたりして、結構面白かったです。
私はほぼ皆勤賞で、勤めていた8年間は出てました。
年間50本以上、英語論文を読む機会を与えてくれたその先生には感謝しかありません。
おかげで、学会発表もたくさんさせてもらって、美味しいご飯もお酒もいただけました🍺🍴
一番右の貴腐ワイン(ブドウの中の水分を蒸発させて糖分などを凝縮させているため甘くなるワイン)
フランス南西部のボルドー地方、ソーテルヌ地区 約10万円(一生飲めません)
もちろん夜中まで訳して、最初は1行訳すのに何時間もかかって
日をまたぐまでやっていたことも少なくありませんでした。
今では無駄と理解できますが、すべての単語を訳してましたから、、、
わからないといけない英単語と、
とても難しくネイティブでもよくわからない単語まで訳してましたから。
やっていくと読むのは抄録(サマリー)から全体を把握して
面白そうなものは読んで、
ちょっと違うなあっていうのは外してというのが出来始めたのが
日本にいた時も第一の進歩でした。
長くなりましたので第二の進歩、これの方が大事だと思いますが、それはPart2 に書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。