オーストラリアは日本からの入国では事前のPCR検査が必要なくなり、
ますますWithコロナになってきています。
私のいるクイーンズランド州でも毎日1万人が出ていますが、
イベントやコンサート等たくさんの人が集まっています。
「自分の身は自分で守る」という方針に変わってきています。
以前、Jones骨折の研究をしていて、海外で発表しては失敗ばかりで英語も全然できなかったことを書きましたが、
ここでは、より優秀な先生方がJones骨折を少しでも減らそうと
世界的にも有名なドクターをはじめ、Jリーグの医師、トレーナーの方々が
2009年に発足したJones骨折研究会の予防についての研究を書きたいと思います。
その前に、Jones骨折とは足の第5中足骨の骨折のことを言います。

Jonesさんが1902年にこの骨折を発表したことからこの名前がついています。
ちなみにJone骨折のMadridでの表彰式

(スーツに賞金は全部流れ、やけ酒でホテルで頼んだウイスキーが、ほんの少しで30ユーロして目が飛び出ましたが、、、、
この学会をきっかけに自分の英語力のなさを実感し、留学を決めたきっかけにもなったのでいい勉強代でした)
サマリーは以下のポスターが研究会から出されていて、
この骨折をさせないためには、数々の要素を見ていくことが重要です。
- シューズ
- 運動量
- 可動域
- 栄養
- スタッフ
- 環境
等々をドクター、フィジオ、トレーナー、監督、チームスタッフ
みんなで協力していくことが大事です。
そのために
健診でチェックシートを使って、選手・フィジオ・医師が共有することが重要とされています。
Jones骨折研究会から閲覧可能ですので興味のある方は見てもらえたらと思います。
グリーンの部分が自己記入欄で選手自身が記入する場所
青の部分がフィジオ等のメディカルスタッフが記入する欄
オレンジの部分がレントゲン等で、医師が記入する場所
それぞれどのようなリスクがあるかがフィードバックシートにありますので、
それで項目が多い選手は要注意で、観察や詳細な検査が必要というわけです。
オーストラリアではフィジオがレントゲンを処方しますので、ぜひ一度ご相談ください。
それぞれのシートの内容から、
- 人工芝の方がは発生が多い
- 軸足の方が多い
- スパイクの形状
- 兄弟姉妹の既往
- 捻挫後の筋力低下による影響
身体的特徴に関しては
- 足首の背屈可動域再現(しゃがみ込みができない、背屈可動域が狭い)
- 股関節内旋可動域(膝を内に捻る)が30度以下(通常45度)
- 圧痛がある
詳細はJones骨折研究会のページをご参照ください。
今日からできるエクササイズ、股関節や足首のストレッチをやって早期発見、強いては予防につなげられたらたくさんの選手を救えるのではないかと思います。
代表の先生方の論文記事もホームページから見れますので、ご興味のある方は是非読んでみてください。
http://www.bookhousehd.com/pdffile/msm209.pdf
股関節の柔軟性はとても重要ですので、以下のようなプログラムも進められています。

お風呂上がりに毎日コツコツやってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。