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サッカーでのジャイアントキリングの要因

七夕で長男は

『へびをかえますように』

『それかゲームがうまくなりますように』

『それかきょううんになるように』

次男は

『ティラノサウルスになりたい』

『夢はそれに向かって努力していけば必ず叶う』

と子供に偉そうにいっている私ですが、、、

ティラノサウルスには、、、

「好き嫌いなく野菜もご飯もいっぱい食べたらなれるよ」

と言ってしまった自分がちょっと情けない?笑

(しかもティラノサウルスは肉食だから野菜は食べないよなと自分でツッコミを入れて、次男の成長を期待します。)

では、本題に入ります。

『サッカーでのジャイアントキリングの要因』という題ですが、

今年の3月に行われた、日本フットボール学会で興味深い発表がありました。

2022年のワールドカップで、日本がドイツやスペインというワールドカップ優勝経験国に勝ったのは記憶に新しいと思います。

(カタールワールドカップ。友人が見に行って写真を送ってもらいました。羨ましすぎるし、死ぬまでには行きたいな)

この学会の一つに、弱いチーム(ここでいう弱いチームとはランキングが低いという意味です)が強いチームに勝つにはどんな要素があったか、ということをデータで検証しています。

JFA(日本サッカー協会)からも無料で見れますので、トレーニング等の応用ができるのではないかと思います。【フットボール学会発表報告】ランキング下位チームがランキング上位チームに勝利する条件に関する一考察について2023年3月に行われた日本フットボール学会で、フィットネステストプロジェクトメンバーである中村大輔氏と菅野淳氏が、FIFAワールドカップカタール2022におけるトラッキングデータをもとに、ランキング下位チームがランキング上位チームに勝利する条件に関する一考察について発www.jfa.jp

私はサッカーが大好きですし、

小学校4年生で京都の長岡京サッカークラブでサッカーを始めてから、40歳の今までずっとサッカーをしています。

よくサッカー中毒だと言われたりしますが、、、

(この中毒も科学的な論文があるので、また機会があれば訳します)

このサッカー人生、強豪校や強いと言われるチームでプレーさせてもらったこともありますが、ほとんど相手の方が強いと思い、感じていました。

でも、勝つこともあれば負けることもある

常に強いチームが勝つわけではないのがサッカーで、それが魅力の一つでやめられません。

特にここ数年は私の衰えが激しく(衰えないように悪あがきしていますが、、)

対戦相手は私からしたら格上です。

JFAの先生の発表では、

2022年のワールドカップの全64試合で勝敗のついた試合は49試合

ジャイキリの試合(弱いとされるチームが勝った試合)は13試合(26.5%)

それらのジャイキリの試合とそうでない試合を比較すると

統計学的な優位差が認められた項目は

20-25km/h(かなり早い)で走った距離

25km/h(ダッシュ)より早く走った距離

総移動距離

(今はこういった情報がGPSで出るから便利ですよね。)

サッカーのスタイルも、2010年にスペインが優勝したポゼッションサッカーでボールを保持して崩すサッカーから、2022年のモロッコの大躍進のように全員でのハードワーク、ハイプレス、ショートカウンターの縦に速いサッカーに変わってきているので、このようなデータになったのかもしれません。

(次のワールドカップではもしかしたら、違ったデータになるかもしれないのが面白いところです)

詳しいデータは上記のサッカー協会のサイトを見てみてください。

これは、まとめると(ここからは僕の主観が入りますが)

僕のような下手な選手が強いチームに勝つには

「スプリントを繰り返しできる体づくり」

そして

「相手より走れ」

という、昭和のめちゃくちゃやってた高校時代を肯定するような発言で

今の時代に合わないのかもしれませんが、、笑

もう少し今の時代に合わせて科学的にいいますと、、

スプリントをして心拍数が160を超え(80–90% of maximal heart rate、サッカーで必要なレベル)、心拍数が上がりすぎるときついので、プレーの正確性も落ちるということです。みなさんもわかると思います。

Soccer specific aerobic endurance trainingBackground: In professional soccer, a significant amount of training time is used to improve players’ aerobic capacity. However, it is not known whether soccer specific training fu…bjsm.bmj.com

好きなイギリススポーツメディシンの心拍数の論文

ですので、その160以上まで上がった心拍数が130程度(少し落ち着く、プレーの正確性が向上)に落ちる時間の短さが重要です。

1分かかっている選手と10秒で戻る選手がいたら、どちらがいいかわわかりますよね。

言い換えると

心拍数が上がった時にプレーを継続できて、どれだけ早く下がるかが大事ということになります。

だからインターバルトレーニング(ただ10-20mを何本か走るのもそうですが)

最近ではシュート練習でも、当てて落として1本打って、取りに行って

というような昭和の練習より

当てて落としてシュート、すぐにコーチからパスをもらってシュート、続けてセンタリングからシュート

みたいに30〜45秒走り続けるというようなボールを使ったインターバルトレーニングも増えていますよね。

おっさんの技術はもう上がらないので、

とにかくこの走れる体を作るのに頑張っております。

コンディショニング | ブリスベンのフィジオ Moto Mobile Physiomotophysio.com

それも、高校の時に本田監督からよく言われていた

「練習でできないことは試合でできない」

「準備が8割以上」

それをもう少し大人になって噛み砕くと

私のようなメンタルも強くない、うまくもない選手は、

(今でも20代に言われるとしょんぼりします笑)

試合に向けてのコンディショニング、試合数日前から当日の食事、睡眠等、

「準備に8割」

(これは青森山田で今J2首位の町田ゼルビアの黒田監督も同じようなことをインタビューで言われていて、本田先生を思い出しました)

しかも、ミスするとすぐに落ち込むメンタルガラスなので

「全力で準備したんだから、残りの2割は試合で楽しもう」

「ここまでやったんだからこれで負けたりミスしたらもう仕方ない」

って思うようにしてます。

というわけでジャイキリ起こすには

「スプリントと走れる体」(エビデンス)

「準備に8割」(葛山の主観)

でも

FIFAランクで強いチームが弱いチームに勝った試合は36試合(73.5%)

7割は前評判通り残りの結果です。

(フランスのコーナーキック、、みたいです。現地で見た友人から)

26.5%のジャイキリを起こすために頑張ろうと思っている今日この頃です。